中村屋は、さまざまな社会課題の中から、当社とステークホルダーにとっての重要度を分析し、5つのマテリアリティを抽出するとともに、抽出したマテリアリティに関する基本的な考え方と方針を定め、活動を推進しています。
5つのマテリアリティ
地球温暖化・気候変動の抑制
中村屋は、人びとが喜びを分かち合える持続可能な社会の実現に貢献するため、地球温暖化・気候変動の抑制に取り組みます。
方針
私たちは、中村屋で働く一人ひとりの環境問題への意識向上を図り、全ての企業活動において、温室効果ガスの削減に努めます。
評価指標
| 指標 | |
|---|---|
| 2030年度のCO2排出量 | 2018年度比38%削減(Scorp1・2) |
取組内容
太陽光パネルの設置
武蔵工場では、工場の屋根に太陽光パネルを設置し電力の自家需給を行っています。
空調の省エネ
武蔵工場では一部でカスケード空調を採用し、低温低湿の部屋の冷気を有効活用し、空調エネルギー消費を抑えています。
埼玉工場では、工場の屋根に遮熱塗装を施し、空調機の集中管理設備を導入して空調稼動を一元管理することで、運用の際の省エネを実施。埼玉、つくば、神奈川の3工場では、遮光フィルムを取り付けて太陽光線の熱を防ぎ、冷房稼動の効率化を推進しています。
ボイラーの省エネ
全ての工場で高効率・省エネ型ボイラーへの更新を計画的に進めています。
武蔵工場では、圧力設定を小まめに設定し必要最小限のエネルギー供給システムを実践。
つくば工場では、排熱回収装置を導入し、熱エネルギーの合理化を図っています。
照明の省エネ
各工場で室内照明のLED化や人感センサースイッチの採用を進めています。また屋外照明に関しても、武蔵工場では一部の外灯で、太陽光と風力を活用したハイブリット外灯を採用し電力消費を抑えると共に、神奈川事業所ならびに埼玉工場では外部の水銀灯を一部廃止し、LEDへの切り替えを実施しました。
冷凍・冷蔵設備の省エネ
神奈川工場では、トンネル式連続フリーザーをフロン冷媒からオゾン層破壊係数がゼロ、地球温暖化係数が最低基準値である、省エネ性の高いCO2冷凍機へ更新しました。
その他工場でも、HCFC冷媒冷凍機設備の計画的更新を実施し、省エネとオゾン層破壊物質の削減を図っています。
クールビス・ウォームビズ
中村屋では2005年度からクールビズ、2008年度からはウォームビズにも取り組んでいます。
グリーン電力証書の活用
東京事業所では、2024年度よりグリーン電力証書の活用を進め、オフィスにおけるCO2排出削減に取り組んでいます。
循環型社会の実現
中村屋は、地球にやさしく笑顔溢れる社会の実現に貢献するため、循環型社会の実現に取り組みます。
方針
私たちは、企業活動で生じる食品廃棄物について、リデュース(ごみの減量)・リユース(再利用)・リサイクル(再資源化)の3Rを推進し、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)を目指します。
評価指標
| 指標 | |
|---|---|
| 2030年度の食品廃棄物 | 売上げ100万円当たりの重量 2015年度比50%削減 |
取組内容
食品廃棄物の3Rの実施
各工場では、出てしまった食品廃棄物については、飼料化や肥料化など3Rに努め、2010年度に工場から出る食品廃棄物についてはリサイクル率100%を維持しています。
食品廃棄物の削減
各工場において、不良率の低減に継続的に取り組むとともに、原材料使用の効率化等を実施し、食品廃棄物の削減に取り組んでいます。
食の安全・安心の確保
中村屋は安全・安心な商品やサービスを開発・提供し、お客さまに感動と笑顔をお届けするために、品質保証体制の継続的改善と品質重視の文化醸成に取り組みます。
品質方針
中村屋は、企画・開発から生産・営業まですべてのバリューチェーンの業務プロセスにおいて、そこにかかわるすべての人が、お客さま視点に立った品質保証を優先し実行することで、おいしさとともに、信頼され満足いただける安全・安心な商品・サービスをお届けします。
取組内容
品質保証推進体制
お客さまに安全・安心な商品を継続してお届けするためには、商品に関わる全ての段階(企画、開発、調達、生産、物流、販売、サービス、お客さま対応)で相互に良好なコミュニケーションを行う必要があります。
中村屋は以下の体制のもと、品質保証を推進しています。
- ①経営トップを議長とする「品質会議」を組織し、法令改正への対応など全社の品質保証に関わる事項について推進しています。
- ②各部門の品質保証に関わる業務については、各部門にて品質保証業務を行い、「品質保証委員会」の場で、全社に情報の共有と課題の抽出、食品安全リスクの未然防止を推進しています。
- ③お客さまからのお問い合わせやご意見、ご指摘いただいた内容はお客さまサービスセンターのデータベースに登録し、「お客さまの声」として経営層や全社の各部門に情報を共有し、商品やサービスの改善と向上に役立てています。お客さまとのコミュニケーションを大切にしてお問い合わせに迅速に対応することで、お客さま満足へとつなげています。
安全・安心の追求
食品安全マネジメントシステムを活用し、商品開発、原材料の選定、受入から製造・出荷まで厳重な衛生管理の下、発生するおそれのある微生物汚染、異物混入などの危害を分析し、防御することで食品の安全確保に向けたより一層の体制強化を図っています。
FSSC22000認証取得工場:
神奈川⼯場(カレー、ソース、スープ、シチューの製造ライン)
つくば⼯場(まんじゅうの製造ライン)
武蔵⼯場(まんじゅうの製造ライン)
埼⽟⼯場(包あん菓⼦、あん、⽺かん、中華まんじゅう、パックデザートの製造ライン)
JFS-B適合証明取得工場:
神奈川工場(パンの製造ライン)
FSSC22000とは
食品安全マネジメントシステムの国際規格のひとつであり、HACCPの食品安全管理手法を基にした国際規格であるISO22000を追加要求事項で強化した規格です。
JFS規格とは
日本で開発された食品の安全管理の取り組みの適合性を証明する規格です。A、B、Cの3種類あり、当社が取得しているBはCodexHACCPを完全履行する規格です。
CodexHACCPとは
国際的機関であるCodex委員会によって策定されたHACCPです。食品製造現場で一般的に整備しておくべき事項を実施した上で、食品原材料の受入れから最終製品までの各工程ごとに潜在的な危害を分析・予測し、 危害の発生防止につながる特に重要な管理点を継続的に 監視・記録する、工程管理のシステムです。
おいしさの追求
中華まんの酵母
中村屋の中華まんの特徴の一つが、ふんわりとやわらかい食感の皮。その食感は酵母の発酵によりもたらされます。
生地の発酵は同時に複雑な風味、つまり味と香りを生み出します。
中村屋の独自酵母の発酵研究を進め、個性ある商品開発につなげています。
おいしさの研究
中村屋では商品のおいしさの解明に取り組んでいます。
訓練された専門パネルが人間の感覚を用いて評価する官能評価で商品の個性(品質特性)を明確にし、実際に人が食べた時にどのように感じるかを分かりやすい言葉で表現します。
一方で、機器分析により味や香りに寄与する成分や食感の数値化を行います。
官能評価と機器分析の結果を結びつけて商品の個性を数値化することで、どこよりもおいしい商品の実現をバックアップしています。
従業員が働きやすい会社の実現
中村屋は、従業員一人ひとりが覚悟と熱意をもって仕事に挑戦し、成長することで働く喜びが生まれる職場環境を目指します。
方針
私たちは、多様な働き方が出来る制度・仕組みを整えるとともに、快適に働ける職場環境を提供します。
評価指標
サーベイ結果(年度 1月実施の数値)
| 指標 | |
|---|---|
| 2030年度サーベイ結果 (良い職場の実感) |
2023年対比6.00%アップ |
取組内容
多様な働き方の実現
在宅勤務制度や、半日休暇、コアタイムのないスーパーフレックス制度など、ワークライフバランスの実現に向けた取り組みを積極的に展開しています。
また、従業員のボランティア活動を支援するため、希望者に年5日までのボランティア休暇を付与しています。
休日・休暇取得の推進
120日の年間休日と、勤続20年を迎えた従業員は表彰とともに、リフレッシュ休暇を付与しています。
育児・介護関連
育児休業・介護休業ともに法律を上回る制度を導入しており、男性も育児休業を取得しています。
育児や介護で休職中の従業員への情報提供、双方向コミュニケーションのツールとして専用のホームページを設けています。
また、小学4年生修了時まで取得可能な短時間勤務制度など、次世代育成のさまざまなニーズに応えています。
安全衛生活動
産業保健室を設置して従業員の健康の保持・増進を図っています。
従業員の「ストレスチェック」の結果を踏まえ、所属長を対象とした報告会で職場改善計画を作成し、実施結果の報告を義務付ける等メンタルヘルスケアにも力を入れています。
多様な人財の活用
中村屋は多様性を尊重した上で、挑戦する人が成長し、持てる力を存分に発揮できる風土を醸成するとともに、一人一人が働く喜びを実感できるような、人財活用・育成を目指します。
方針
私たちは、一人一人の挑戦や成長を支援する制度・仕組みをつくり、真の価値を創造する担い手を育成します。
評価指標
| 指標 | |
|---|---|
| 2030年度サーベイ結果 (働く喜びの実感) |
2022年対比10.00%アップ |
取組内容
人財の採用・登用
公平で差別の無い採用・登用と、すべての従業員が働きやすい環境を目指してダイバーシティを推進しています。
女性の活躍推進
女性の働きやすい環境を整備し、家庭、育児と仕事の両立を支援しています。
2024年3月末現在、管理職に占める女性の比率は15.8%となっています。
障がい者の雇用・定着促進
障がいのある方が仕事を通して自立できるよう、全社の担当者が集まる障がい者雇用推進委員会を3カ月に1回開催、また、各職場で定期的な巡回を実施することで、雇用と定着に努めています。
シニア活躍
希望者は65歳まで勤務できる定年退職者再雇用制度により多くの方が活躍しています。
40歳で受講できるライフマネジメントセミナーを開催し、会社生活の早い時点から退職後に向けた準備や「気付き」を促す仕組みがあります。
また、55歳以上を対象としたライフプランセミナーでは、セカンドライフがより充実したものになるよう、人生設計の支援をしています。
人財育成
入社時の基礎教育から人財育成計画に基づき職位別研修を実施しています。
また、マーケティングや営業・生産などの業務・職種別研修を実施して、積極的な人財育成と支援を行なっています。
