「えっ、シャモって食べてよい鶏なの?」そう思われる方もいらっしゃるはず。それものそのはず、シャモは国の天然記念物なのです。中村屋が山梨に飼育場を作った時、まだシャモは天然記念物に指定されていませんでした。しかし指定後は、勿論天然記念物になっているシャモは使用していません。そしてカリーに合う鶏を求めて、鶏種の交配をし、カレーに適する鶏を作り出しました。
現在3階でご提供しているスペシャルカリーに使用している鶏は、日本シャモとヨーロッパ原産の赤鶏を交配した川俣シャモ。2階の鶏はシャモ系ではありませんが、カリーに合うように交配され、作り出した特別な鶏です。現在、残念ながら中村屋直営の飼育場は無くなりました。しかし、特定の契約農家(福島県、宮城県)にお願いし、飼育日数、飼料、環境など、中村屋指定の方法で飼育しています。よく運動をし、良い餌を食べて育った鶏は、胸、ももがよく発達し、ゼラチン質も豊富。骨から出るゼラチンはカリーソースに旨み、とろみをつけ、臭みが無く身が引き締まった肉は煮ても風味・食感を失いません。
ちなみに、よく「中村屋のカレーのお肉はどこの部位を使っているの?」というご質問をいただきます。答えは「もも肉も胸肉も使っています」。中村屋では鶏を部位ではなく1羽まるごと買っています。新宿本店だけで日に2,000食も売れるカリーのお肉を「ももだけがいい」「胸肉だけがいい」と言ったら農家さんは残りの肉の処分で大変困ってしまいます。中村屋のカリーが成り立つのは農業があってのこと。農家さんと共においしい中村屋のカリーを作っていきたいと思っています。 |