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●月餅の由来
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月餅はご存知のとおり中国のお菓子です。その起源については諸説がありますが、ここではその中の一つをご紹介します。
明の時代、蒙古から支那に伝来したラマ教が盛んになるにつれ、ラマ僧の勢力が強くなり弊害が出てきました。そこで、ラマ僧追放決起の回章を饅頭の中に入れ同士に配布し、8月15日に実行、ラマ僧を追放したのです。しかし、冠婚葬祭のすべてをラマ教の儀式で行っていた習慣はなかなか消えず、今更ながら彼らをしのび、十五夜を迎えるたびに、回章を入れた饅頭の故事を記念してこの菓子を作り、贈答するようになりました。名月にちなんでこの菓子を"月餅"と称したということです。 現在、中国では陰暦8月15日の中秋節の時期、大々的に月餅が発売されます。日本のバレンタインデーさながらの盛り上がりで、友人への贈り物に使われたり、また種々の果物・野菜と一緒に供え、一家の円満を祈る習慣があります。 |
| ●中村屋の"月餅"誕生 | |
![]() 昭和9年頃の月餅は 餡と木実の2種類 |
大正14年、百貨店の新宿出店で打撃を受けた中村屋。その打開策のヒントを探すという目的も兼ね、創業者夫妻は中国に視察旅行へ行きました。この旅行でラマ僧に出会い、中国では8月15日の夜"月餅"と称する菓子を月前に供えるとともに、親しい人たちで盛んに贈答が行われるという話を聞きます。何となく<日本の風習に似ているな>と感じた創業者は、この菓子を日本への土産にしようと決めました。 持ち帰った"月餅"。しかし中国菓子であるから日本人の口にはなかなか合いません。それに、相馬愛蔵には「模倣を排す」「独創性」という哲学があったので、「中国の月餅」を「和菓子としての月餅」に仕立てることになりました。 ポイントは@油っこさを除くA皮の口当たりをよくするB形体美をつける。改良を重ね発売したのが昭和2年でした。 |
| 発売当時は中国での風習にちなみ、8月1ヵ月だけの限定発売でしたが、中華まんの好評と共に月餅の愛好者も増え、通年発売することとなりました。 |
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