品質保証

12 つくる責任つかう責任
品質方針

中村屋は、企画・開発から生産・営業まですべてのバリューチェーンの業務プロセスにおいて、そこにかかわるすべての人が、お客様視点に立った品質保証を優先し実行することで、おいしさとともに、信頼され満足いただける安全・安心な商品・サービスをお届けします。



食品安全方針

  • 理念体系と品質方針に基づき、安全で安心な製品、サービスを提供します。
  • お客様の声に真摯に耳を傾け、信頼され安心いただく情報を適切に発信すると共に社内外のコミュニケーションを継続的改善に活かします。
  • 関連法令、食品安全要求事項を妥協なく遵守し、信頼していただける商品・サービスを提供します。
  • 食品安全マネジメントシステムのもと設定された食品安全目標の取り組み状況、内部監査、マネジメントレビューを通じて継続的改善を行います。
  • すべての従業員の食品安全に関する技術、知識などについて、継続的な教育・訓練、業務を通じて力量の向上と確保を目指します。

品質保証推進体制

お客さまに安全・安心な商品を継続してお届けするためには、商品に関わる全ての段階(企画、開発、調達、生産、物流、販売、サービス、お客さま対応)で相互に良好なコミュニケーションを行う必要があります。

中村屋は以下の体制のもと、品質保証を推進しています。

  • 経営トップを議長とする「品質会議」を組織し、法令改正への対応など全社の品質保証に関わる事項について推進しています。
  • 各部門の品質保証に関わる業務については、各部門にて品質保証業務を行い、「品質保証委員会」の場で、全社に情報の共有と課題の抽出、食品安全リスクの未然防止を推進しています。
  • お客さまからのお問い合わせやご意見、ご指摘いただいた内容はお客様サービスセンターのデータベースに登録し、「お客さまの声」として経営層や全社の各部門に情報を共有し、商品やサービスの改善と向上に役立てています。お客さまとのコミュニケーションを大切にしてお問い合わせに迅速に対応することで、お客さま満足へとつなげています。

中村屋の品質保証の取り組み

中村屋ではおいしさと安全・安心の実現のため、商品、サービスの特性に応じた基準やルールを明確にし、事業ごとに、商品の開発からお客さま対応まで、全てのプロセスで品質保証活動を実践しています。

以下、確かな品質を作るための取り組みをいくつかご紹介いたします。

おいしさの追求

pick up!中華まんの酵母

酵母の培養

中村屋の中華まんの特徴の一つが、ふんわりと柔らかい食感の皮。その食感は酵母の発酵によりもたらされます。生地の発酵は同時に複雑な風味、つまり味と香りを生み出します。中村屋の独自酵母の発酵研究を進め、個性ある商品開発につなげています。

pick up!おいしさの研究

食品香気の研究

中村屋では商品のおいしさの解明に取り組んでいます。

訓練された専門パネルが人間の感覚を用いて評価する官能評価で商品の個性(品質特性)を明確にし、実際に人が食べた時にどのように感じるかを分かりやすい言葉で表現します。

一方で、機器分析により味や香りに寄与する成分や食感の数値化を行います。

官能評価と機器分析の結果を結びつけて商品の個性を数値化することで、どこよりもおいしい商品の実現をバックアップしています。

安全・安心の追求

健康に害を及ぼすおそれのある要因には、HACCP的考え方として生物的危害・化学的危害・物理的危害の3つが挙げられます。原材料の受入から製造・出荷まで、食品の製造工程のすべての段階で発生する恐れの3つの危害を分析し、それを防止するための重要管理点を設定します。そのポイントを連続して監視、安全を確保する衛生管理のしくみです。

pick up!食品安全マネジメントシステムの認証・適合証明取得

食品安全マネジメントシステムを活用し、商品開発、原材料の選定、受入から製造・出荷まで厳重な衛生管理の下、発生するおそれのある微生物汚染、異物混入などの危害を分析し、防御することで食品の安全確保に向けたより一層の体制強化を図っています。
 FSSC22000認証取得工場:神奈川工場(カレー類等の製造ライン)、つくば工場、武蔵工場、埼玉工場
 JFS-B適合証明取得工場:神奈川工場(菓子類の製造ライン)

FSSC22000とは
 食品安全マネジメントシステムの国際規格のひとつであり、HACCPの食品安全管理手法を基にした国際規格であるISO22000を追加要求事項で強化した規格です。

JFS規格とは
 日本で開発された食品の安全管理の取り組みの適合性を証明する規格です。A、B、Cの3種類あり、当社が取得しているBはCodexHACCPを完全履行する規格です。

CodexHACCPとは
 国際的機関であるCodex委員会によって策定されたHACCPです。食品製造現場で一般的に整備しておくべき事項を実施した上で、食品原材料の受入れから最終製品までの各工程ごとに潜在的な危害を分析・予測し、 危害の発生防止につながる特に重要な管理点を継続的に 監視・記録する、工程管理のシステムです。





生物的危害への対応

生物的危害とは、人の安全性に直接関係する食中毒細菌・ウイルスなどの病原微生物、商品の腐敗や変質をもたらす微生物による危害を指します。中村屋ではHACCPシステムの考え方や微生物検査などを活用し、自主的かつ迅速な対応で安全性を確保しています。

pick up!食品の安全性確認

微生物汚染対策

安全性を脅かす細菌やウイルスの制御のため、食品衛生の三原則(清潔、迅速、加熱または冷却)を守るとともに、「持ち込み防止」を加えて危害防止に努めています。また、原材料から最終製品まで、各種の微生物検査を実施しています。

化学的危害への対応

化学的危害とは、原材料に由来する残留農薬、アレルギー物質、放射性物質や製造現場で使用される洗剤などの化学物質による危害を指します。中村屋では原材料、製品の検査で混入の有無を確認するとともに、現場内の化学物質を管理して安全を確保しています。

pick up!原材料の安全性確認

残留農薬に対しては、 野菜の輸入原材料を主体に、動物用医薬品についても肉類の輸入原材料を主体に原材料メーカーからの分析証明書と自主検査によるダブルチェックを行なっています。アレルギー物質に対しては、原材料メーカーからの規格書情報と製品・工程の検査を行い、安全性を確認しています。放射性物質に対しては、放射線測定器による 原料水や製品などの自主検査を行い、安全性を確認しています。

物理的危害への対応

物理的危害とは、金属片、プラスチック片などの混入による、健康への危害や、毛髪、虫など不快な気持ちにさせる異物の混入などを指します。中村屋では安全な原材料を使用することは元より、製造現場の安全な環境を確保する仕組みを運用して異物の付着、混入を防止しています。

pick up!食品防御

意図的な異物混入などを未然防止するフードディフェンスとして、従業員とのコミュニケーション強化、不審者侵入防止、監視カメラの導入などで食品安全危害管理の取組みを実施しております。

ページ
トップ