中村屋サロン美術館は年2回程度の特別展と、年数回のコレクションを中心とした展示を実施いたします。

コレクション展示(12月15日~2月24日)


 中村 彝《牛乳瓶のある静物》 1912年頃

 中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介します。

基本情報

会期
2018年12月15日(土)~2月24日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日、12月31日~1月3日
入館料
300円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

【展示室1】
 中村屋サロンの中心人物だった彫刻家 荻原守衛(碌山)や画家の中村彝の作品を中心にご紹介します。また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 柳敬助、高村光太郎の作品なども展示いたします。

荻原守衛(碌山)《女》
1978年鋳造

高村光太郎《自画像》
1913年

中村 彝
《小女》1914年

みどころ

【展示室2】
 中村屋で昭和8年から平成元年まで使用していた包装紙は、中村屋の美術顧問だった布施信太郎によるデザインでした。今回の展示ではその原画をご紹介致します。また、中村不折や會津八一揮毫の看板など、中村屋ゆかりの作品がお楽しみいただけます。

布施信太郎《四季包装紙》
1933年

中村 不折《中村屋(看板)》

會津八一《中村屋(看板)》

會津八一《中村屋(看板)》
1951年




企画展示(9月15日~12月9日)

プレスリリース 出品リスト チラシ




独往(どくおう)の人   會津八一展

歌人、書家、教育者、美術史家と多彩な顔を持つ會津八一は、1881(明治14年)に新潟市で生まれました。

八一が出版した歌集『南京新唱』の自序に、「獨往にして獨唱し、昴々として顧返することなし」とあります。「独往」とは、「他人にたよらず自分の力で歩み進める」の意味で、八一の生き方を示す言葉といえるでしょう。
本展では伝統的な書壇、歌壇には属さず、自らの力で独自の世界を切り開いた“独往の人”會津八一の魅力を紹介すると共に、教育者、東洋美術史家としての八一にも触れ、さらに中村屋との関わりを展観いたします。

基本情報

会期
2018年9月15日(土)~12月9日(日)
  前期 9月15日(土)~10月29日(月)
  後期 11月1日(木)~12月9日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日、10月31日(水)
入館料
300円
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券を呈示すると入館料から100円割引)
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
協力
新潟市會津八一記念館、早稲田大学會津八一記念博物館

 會津八一と中村屋

 八一と中村屋の関わりは、創業者相馬愛蔵・黒光夫妻の長男 安雄が早稲田中学時代、八一の教え子であったことに始まります。安雄が二代目社長になると関係はより密になり、中村屋の菓子のラベルや看板を揮毫。1949(昭和24)年には、中村屋で個展を開催しました。

主な展示作品

《那可無樂也》1949年
株式会社中村屋蔵

《中村屋(看板)》1951年
株式会社中村屋蔵

《菓子銘の題字》
株式会社中村屋蔵

 書家として歌人として

 小学校に入学した頃より八一は新潟の禅僧 良寛の歌を好み、万葉集を読破したといわれています。18歳の時に尾崎紅葉に面会し、俳句に熱中。その後、奈良の古寺を巡ったことをきっかけに仏教美術の研究を始め、俳句から短歌に移行していきます。
 1924(大正13)年に初の歌集『南京新唱』を出版。その後も『鹿鳴集』、『山光集』、『寒燈集』を出版しています。
 書を始めたのは旧制中学時代、短冊に俳句を書いたことがきっかけでした。その後、古代中国文字から現代の活字までを研究し、独自の書の世界を作り上げていきます。

主な展示作品

《獨往》1947~56年
新潟市會津八一記念館蔵

《唯我獨尊》
早稲田大学會津八一記念博物館蔵

《林下十年夢・湖邉一笑新》
1949年 株式会社中村屋蔵

 會津八一の油彩画

 早稲田中学在学中から八一は西洋画に興味を持っていました。それは、古代ギリシャから当時の先端であるセザンヌにまで広範囲に及んでいます。早稲田中学の教師をしていた頃、八一は美術部の顧問に任ぜられました。この美術部からは、これまで萬鉄五郎や中村屋サロンのメンバーである中村彝、曽宮一念、鶴田吾郎などを輩出しています。その縁で、当時同じ新宿区下落合に住んでいた曽宮から、八一は油彩画の手ほどきを受け、静物画を手掛けています。

主な展示作品

《鉢 書籍》1929年
新潟市會津八一記念館蔵

《書帙 燭台 マッチ箱》1929年
早稲田大学會津八一記念博物館蔵

 教育者として

 1906(明治39)年に早稲田大学を卒業した八一は、故郷新潟の高校で教職に就き、4年後、早稲田中学の英語教師となります。その後、自宅に郷里の学生を預かったことがきっかけで「学規」が生まれました。それは、人間としてどう生きるかの指針で、教育者としての八一の心情を見ることができます。

主な展示作品

《学規》
株式会社中村屋蔵

 東洋美術研究者として

 八一は、早稲田中学、早稲田高等学院で英語や英文学の教師を務めながら、独学で美術史学の研究をすすめ、早稲田大学文学部の講師として東洋美術史を担当するまでになりました。この頃から教育・研究のために中国の明器や鑑鏡、瓦磚などの古美術の蒐集を始めます。作品の購入には、八一自身の書画作品の販売料や揮毫料が当てられました。これらのコレクションは、現在、早稲田大学會津八一記念博物館に収められています。

主な展示作品

《雑伎俑》漢時代
早稲田大学會津八一記念博物館蔵

《磚「單于和親」》前漢時代
早稲田大学會津八一記念博物館蔵



コレクション展示(7月21日~9月9日)

中村彝《小女》 1914年
  中村彝《小女》 1914年

  中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋には多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2018年7月21日(土)~9月9日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日(火曜が祝日の場合は開館、翌日休館)
入館料
300円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

【展示室1】
 今回の展示では、中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた中村彝、柳敬助などの作品を展示します。
また、フランス留学中に荻原守衛(碌山)と親交を結び、帰国後は太平洋画会で彝や中原悌二郎、鶴田吾郎らを指導した中村不折の水墨画7点をお楽しみいただきます。

主な展示作品

中村不折《山水》

柳敬助《南薫造像》

吉田博《ラフォールの回教寺院》
1930年

 同時開催(展示室2)

新収蔵作品 アンリ・リヴィエール『エッフェル塔三十六景』展示
 19世紀末頃より、中村屋サロンの芸術家である荻原守衛、高村光太郎、斎藤与里らが、本場の教育をうけるために芸術の中心地パリを目指しました。その時代のパリを描いた『エッフェル塔三十六景』は、北斎の『冨獄三十六景』の影響下に制作された作品です。当時のパリの風景を知ることができるという点で、歴史的資料としても価値が高く、中には、荻原が通ったロダンのアトリエがあるムードンの風景も見ることができます。サロンの芸術家たちが見たであろう風景をお楽しみください。

主な展示作品

《扉絵》

《ポワン・デュ・ジュール
(夜明け)より》

《バ・ムードン駅より》



コレクション展示(5月19日~7月16日)

中村彝《小女》 1914年
  中村彝《小女》 1914年

  中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2018年5月19日(土)~7月16日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日(火曜が祝日の場合は開館、翌日休館)
入館料
100円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

【展示室1】
 今回の展示では、中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた中村彝、柳敬助などの作品を展示します。また、中村屋の看板や包装紙に携わった中村不折、布施信太郎の作品をご紹介いたします。 その他、荻原守衛(碌山)の彫刻などがお楽しみいただけます。

主な展示作品

柳敬助《花》1912年

中村不折《山陽天草詩》

荻原守衛(碌山)《灰皿》

 同時開催(展示室2)

第11回 會津八一の歌を映す 秋艸道人賞・写真コンテスト 受賞作品展示
 新潟市會津八一記念館主催の、會津八一の歌をモチーフにした写真コンテスト(審査員長:浅井愼平氏)の入賞・入選作品を展示します。八一の短歌のイメージを自由に切り取った作品40点をお楽しみください。
また、過去の大賞作品を展示致します。八一の短歌をモチーフに心に響く心象風景をお楽しみください。

秋艸道人賞トロフィー
《天つ乙女》原像
文化庁長官 宮田亮平氏作



企画展示(4月14日~5月13日)

《森の中の森》2016年
  《森の中の森》2016年

中村屋サロン アーティストリレー第1回   染谷 聡 「あめのふる穴」

「中村屋サロン アーティストリレー」は本年より開催する、アーティストの紹介でつなぐ展覧会です。初回は新宿中村屋との関係性を感じる2名を、当館で選出しました。染谷聡氏は、伝統的な素材である漆を用いながら、独自の解釈による「加飾」を追求してきた漆芸作家です。本展では、独特の視点で捉えた漆という素材のあり方を、「うつわ」というテーマで表現します。



■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

 「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながり「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に発表の場を提供いたします。
毎年2名に参加いただき、それぞれ次年に展示するアーティストを指名していただくことで、中村屋サロンのようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2018年4月14日(土)~5月13日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

■主な展示作品

《みしき》2016年

《みしき》2016年

《みしき》2016年

< 作家コメント >

 漆は「深遠な素材」である。幾重もの工程の層、深い艶、信仰との関わり、素材としての歴史など、多くの観点で深い奥行きが存在する。僕はそこから日本の文化や風土、当時の生活や美意識など、多くのことを学ぶことにより漆という素材を多角的にとらえ、「加飾」という行為を通じて漆のあり方を探求してきた。本展では「うつわ」という言葉について改めて考えてみる。
 「うつわ」と漆の関係はとても密接である。縄文時代中期にはすでに生活の中にあり、その後、漆器は煌びやかな「ハレ」から「ケ(日常)」の場まで様々な時に用いられ、漆芸における技術や意匠や造形とともに発展し、日本の風土に根付き、文化として成熟していった。
 今回の展示作品は、それぞれが「うつわ」の要素を持っている。けれどもそれは、いわゆる漆器の用途ではない。明確な用途を持たない「うつわ」は、その“受け入れるもの”を寄り添う素材や見る人の情から紡ぎ出すのである。

染谷 聡


企画展示(3月3日~4月8日)

《揺籃》(部分) 2017年
  《揺籃》(部分) 2017年

中村屋サロン アーティストリレー第1回   新恵美佐子 展 「花」

「中村屋サロン アーティストリレー」は本年より開催する、アーティストの紹介でつなぐ展覧会です。初回は新宿中村屋との関係性を感じる2名を、当館で選出しました。新恵美佐子氏はインドにインスピレーションを得、精神性の高い作品を制作する日本画家です。本展では尊敬するインドの文人 タゴールの詩のイメージをもとに、生命の無限感を「花」で表現しました。



■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

 「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながり「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に発表の場を提供いたします。
毎年2名に参加いただき、それぞれ次年に展示するアーティストを指名していただくことで、中村屋サロンのようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2018年3月3日(土)~4月8日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~19:00(入館は18:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
アーティストリレー共通入場券500円、単独入場券300円
※共通入場券は2名のアーティスト(新恵美佐子氏、染谷聡氏)の展示をご観覧いただけます
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障がい者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

主な展示作品

《花》(部分) 2011年

《花遊Ⅰ》2014年

《花火》2016年

《花漂》2016年

會津八一《中村屋(看板)》

《firework》2016年

《花盛》2017年

< 作家コメント >

 「昼となく夜となく、わたしの血管を流れる同じ生命の流れが、世界を貫いて流れ、
律動的に鼓動をうちながら躍動している。その同じ生命が、大地の塵のなかをかけめぐり、
無数の草の葉のなかに歓びとなって萌え出で、木の葉や花々のざわめく波となってくだける。
その同じ生命が、生と死の海の揺籃のなかで、潮の満ち干につれて揺らいでいる。」
これは、インドの文人ラビンドラナート・タゴールの詩集「ギタンジャリ」の中の一節です。
無限感漂うこの詩のイメージをもとに、万物の存在を成り立たせている「間」=「目に見えない境界」を、
或る“かたち”にする仕事を続けてきました。
「見通せない絵画、漂白するかのように確かなものではない世界」の表現
繰り返す生命、一時として同じかたちをとどめる事がない無常の象徴として、タイトルを「花」としました。

新恵美佐子
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