中村屋サロン美術館は年2回程度の特別展と、年数回のコレクションを中心とした展示を実施いたします。

コレクション展示(2021年12月15日~2022年2月13日)

中村彝《小女》 1914年
中村彝《小女》 1914年

中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2021年12月15日(水)~2022年2月13日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日 および 年末年始
 ※年末年始は、2021.12/28(火)~2022.1/4(火)を休館
入館料
300円
 ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
 ※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

【展示室1】
中村屋は2021年12月30日、おかげさまで創業120周年を迎えます。
その軌跡について、創業者 相馬愛蔵・黒光夫妻を中心に、明治から昭和にかけて中村屋で生まれた
食や芸術、また当時の人間模様(関係性)等をご紹介します。

主な展示作品

《女》の制作に取組む
荻原守衛(碌山)

インド独立運動の志士
ラス・ビハリ・ボース

荻原守衛追悼会での相馬一家と
中村屋サロンの若き芸術家たち

みどころ

【展示室2】
中村屋に出入りしていた彫刻家 荻原守衛(碌山)や中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の
中村彝、柳敬助などの作品をご紹介します。 また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎
の作品も展示いたします。

主な展示作品

中村彝《牛乳瓶のある静物》
1914年

柳 敬助《花》1912年

高村光太郎 《自画像》 1913年

新収蔵作品

留学先のパリで親友となった彫刻家 荻原守衛(碌山)らと
「中村屋サロン」を形成するとともに、大正期には岸田劉生、
高村光太郎らと反アカデミズムのフュウザン会を結成し日本
洋画界に衝撃を与えた齊藤与里。
与里独特の表現に行きつく前の、素直な筆触と美しい色彩が
魅力的な新収蔵作品《花》を展示いたします。

斎藤与里 《花》 制作年不詳


<動画配信>

第1回展示紹介
配信日時:2021.12/15(水)10:30~
第2回中村不折《看板》紹介
配信日時:2022.1/8(土)10:30~
第3回荻原守衛《坑夫》紹介
配信日時:2022.1/22(土)10:30~
第4回中村 彝《麦藁帽子の自画像》紹介
配信日時:2022.2/5(土)10:30~

第1回 展示紹介

第2回 中村不折《看板》紹介

第3回 荻原守衛《坑夫》紹介

第4回 中村 彝《麦藁帽子の自画像》紹介


会場:展示室1・2

企画展示(2021年9月15日~12月5日)

岸田劉生《自画像》1913年
岸田劉生《自画像》1913年

自身への眼差し 自画像展 Self-Portrait

「自画像」は、画家が自分自身の肖像を描いたものです。
伝統である日本画にはもともと「自画像」というテーマはありませんでした。自分を描くという明確な意図をもって描かれ始めるのは、幕末以降になります。明治に入ると美術学校の誕生によって西洋式の人体デッサンを学べるようになり、次第に画家たちが自己の内面を追求し、表現する手段として自画像が多く描かれるようになりました。

■本展では、明治から昭和にかけて活躍した画家たちの自画像約40点を一堂に会します。
それらを「明治初期の画家たち-再現描写の追及-」、「明治中期・後期の画家たち-自己の内面の表現-」、「大正・昭和の画家たち-公と個の間、関係性の中の自己認識-」と、時代ごとに3つの章に分け、画家と「自画像」の関係性が時代とともにどのように変容していったのかを追及していきます。


基本情報

会期
2021年9月15日(水)~2021年12月5日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
※11/23は祝日のため開館し、翌24日を振替え休館と致します
入館料
300円
※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)
協力
公益財団法人 日動美術財団

展示会構成

第1章 明治初期の画家たち -再現描写の追及-


この時代の画家たちの多くは、客観的立場で対象を観察し、現実のありのままを描くとする自然主義的手法で再現描写を追求しています。「肖像画」の分野では、斜めまたは正面からとらえた像が多く、「自画像」もそれに従っています。

鹿子木孟郎《自画像》1928年

満谷国四郎《自画像》1933年

南 薫造《自画像》1930年

第2章 明治中期・後期の画家たち -自己の内面の表現-


日本近代の「自画像」は、明治中期になると徐々に変化がみられ、やがて自己の内面への探求を表現するようになっていきます。
絵画で描かれる像がモデルに似ているだけでは満足されず、写真ではできない表現が求められるようになっていったのです。

北川民次《画家の肖像》1931年

佐伯祐三《自画像》1917年

斎藤与里《自画像》1929年

第3章 大正・昭和の画家たち -公と個の間、関係性の中の自己認識-


絵画が作家の内面の表現となり、写真にはできない絵画だけの可能性が求められる動きの中で、1920(大正9)年頃から抽象表現が試みられるようになります。しかし、戦時色が強くなると思想や表現は制限され、画家個人と作品を社会的に問う公的な立場との関連を意識することを求められるようになりました。この時代に生まれた画家たちの、生きることへの希求と虚無感の深さは「自画像」からも感じ取れます。

木村忠太《自画像》1974年

古沢岩美《夜の自画像》1978年

城戸義郎《画家の部屋Ⅱ》制作年不詳

関連イベント

明治から昭和にかけて活躍した画家たちの自画像約40点を、時代ごとに3つのセクションに分け、画家と「自画像」の関係性が時代とともにどのように変容していったのかを、当館学芸員 太田美喜子が解説致します。当館ホームページよりアクセスし、ぜひご覧下さい。


<動画配信>

第1章明治初期の画家たち -再現描写の追及-
配信日時:2021.9/18(土) AM10:30~
第2章明治中期・後期の画家たち -自己の内面の表現-
配信日時:2021.10/9(土) AM10:30~
第3章大正・昭和の画家たち -公と個の間、関係性の中の自己認識-
配信日時:2021.10/30(土) AM10:30~

第1章 明治初期の画家たち -再現描写の追及-

第2章 明治中期・後期の画家たち -自己の内面の表現-

第3章 大正・昭和の画家たち -公と個の間、関係性の中の自己認識-


コレクション展示(2021年8月7日~2021年9月5日)

會津八一 《水仙図・はなすぎて》 1947-56年
  會津八一 《水仙図・はなすぎて》 1947-56年

中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2021年8月7日(土)~2021年9月5日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

【展示室1】
 中村屋に出入りしていた彫刻家 荻原守衛(碌山)や中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の
中村彝、柳敬助などの作品をご紹介します。また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎の作品も展示いたします。

主な展示作品

中村 彝 《小女》 1914年

中村 彝 《小女》 1914年

柳 敬助 《花》 1912年

高村光太郎 《自画像》 1913年

同時開催

【展示室2】第14回 會津八一の歌を映す 秋艸道人賞・写真コンテスト 受賞作品展示

 新潟市會津八一記念館主催の、會津八一の歌をモチーフにした写真コンテスト(審査委員長:浅井愼平氏)の入賞・入選作品を展示します。 八一の短歌のイメージを自由に切り取った作品約30点を展示いたします。

八一の短歌をモチーフに心に響く心象風景をお楽しみください。

秋艸道人賞 (最高賞) 受賞作品

秋艸道人賞トロフィー
《天つ乙女》原像
文化庁長官 宮田亮平氏作



<動画配信>





企画展示(2021年4月21日~7月25日)


《ダブルファン》 2015年

中村屋サロン アーティストリレー第3回  布施知子 展
「折り紙、その向こうへ」

「中村屋サロン アーティストリレー」は2018年より始めた、作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第3回は、前回展示作家の画家・絵本作家・鳥の巣研究家 鈴木 まもるさんからバトンを渡された、折り紙作家 布施 知子さんです。本展では、人気のスネークや箱シリーズ、平折りなどを展開します。


■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった 「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に 発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して 頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2021年4月21日(水)~7月25日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~18:00(入館は17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)
※各種優待券は本年発行分と併せ、前年発行分もご利用頂けます。

主な展示作品

《スネーク2》 2015年

《箱いろいろ》 2019年

《曲扇》 2018年

《虹》 (部分)2016年

< 作家コメント >

何かの形を写しとるのではなく、「紙を折る」ことでのみ生み出される形がある。
予想されない美しさが現れることもある。
その美しい面白い形を、折り紙からの贈り物として、みんなと分かち合いたい。

布施 知子

関連イベント

「ギャラリートーク」および「ワークショップ」について、ウイルス感染予防対策の一環として、
今回はいずれも動画配信と致します。当館ホームページの「新着情報」よりアクセスし、ぜひご覧下さい。

<動画配信>
ギャラリートーク:2021.4/20(火) AM10:30~


ワークショップ :2021.4/23(金) AM10:30~



企画展示(2021年3月3日~4月11日)


《梅の木 1907》 2019年

中村屋サロン アーティストリレー第3回  浅見貴子 展 「変容のプロセス」

「中村屋サロン アーティストリレー」は2018年より始めた、作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第3回は、前回展示作家の画家 及川 聡子さんからバトンを渡された、画家 浅見 貴子さんです。本展では季節や年を経て変容する姿を描いた「梅」シリーズを始め、網戸越しの風景を描いた「gray net」シリーズ等を展開します。



■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった 「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に 発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して 頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2021年3月3日(水)~4月11日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~18:00(入館は17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)
※各種優待券は本年発行分と併せ、前年発行分もご利用頂けます。

主な展示作品

《梅 1101》 2011年

《精 2000.1》 2000年

《gray net 170301》 2017年

《花蘇芳 1902》 2019年

< 作家コメント >

 庭の古い梅の木を何度か描いています。昨年、冬の日差しを受けて滑らかに光る太い枝に気づきました。天に向かって勢いよく伸びる新芽も出ていました。
 木は、私が子供の頃から棒で支えられていて、幹は空洞で、根元近くで裂けていました。2010年の3月には幹の上半分が折れましたが、枝はますます方々に伸びて夏には葉に覆われました。枝葉が幹を支えているような感じが面白いと思い、枝が観察できる冬に描きました。その時にはこの光る枝はそれ程太くなく目立ちませんでした。
 あらためて木の全体を見ると、数年の間に幹は板を裂いたようにスカスカになっているものの、左右に腕を伸ばしたような形になったその先に、新旧の枝が密集した塊があって、支えの棒にもたれかかっているような感じでした。崩壊寸前だと思いました。
 ところが、春先には薄紅色の八重咲きの花を咲かせて、やがて葉に覆われ、梅雨時には充満した空気と共に有るようでした。
 葉が落ちて、崩れそうな幹と艶やかな枝が、再び剥き出しになっています。

浅見 貴子

関連イベント

「ギャラリートーク」および「スペシャル・アーティストトーク」について、ウイルス感染予防対策の一環として、 今回はいずれも動画配信と致します。当館ホームページの「新着情報」よりアクセスし、ぜひご覧下さい。


<動画配信>
ギャラリートーク:2021.3/3(水) AM10:30~


スペシャルアーティストトーク:2021.3/5(金) AM10:30~



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