中村屋サロン美術館は年2回程度の特別展と、年数回のコレクションを中心とした展示を実施いたします。
コレクション展示(2022年12月14日~2023年2月13日)
中村彝《花と果実》1917年頃
中村屋サロン
明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかり のある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。
基本情報
- 会期
- 2022年12月14日(水)~2023年2月13日(月)
- 会場
- 中村屋サロン美術館
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日 および 年末年始
※年末年始は、2022.12/27(火)~2023.1/3(火)を休館 - 入館料
- 300円
- ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
- ※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
みどころ
【展示室1】中村屋サロンの中心人物である荻原守衛(碌山)の彫刻作品や、中村屋の美術顧問であった布施信太郎デザインによる包装紙(昭和8年から平成元年まで使用)原画等をご紹介します。
荻原守衛(碌山)《女》
1910年 1978年鋳造
中村 不折《中村屋(看板)》
布施 信太郎《包装紙原画》
みどころ
【展示室2】中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の中村彝、柳敬助などの作品をご紹介します。 また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎の作品も展示いたします。
中村 彝 《小女》 1914年
柳敬助《諏訪湖畔雪景色》1923年
高村光太郎 《自画像》 1913年
斎藤与里
留学先のパリで親友となった彫刻家 荻原守衛(碌山)らと「中村屋サロン」を形成するとともに、大正期には岸田劉生、高村光太郎らと反アカデミズムのフュウザン会を結成し日本洋画界に衝撃を与えた斎藤与里。 与里独特の表現に行きつく前の、素直な筆触と美しい色彩が魅力的な作品《花》をご紹介いたします。 |
![]() 斎藤与里 《花》 |
動画配信
2022.12.14(水) 10:30~配信予定コレクション展示
企画展示(2022年9月14日~12月4日)
鴨居玲
撮影:富山栄美子
鴨居玲展 人間とは何か? Rey CAMOY -What is Man?
鴨居玲(1928-1985)は自己の内面を鋭く抉り出し、内の燃えさかる光をカンヴァスに描く画家として人気を博しています。
本展では、「自画像」を中心に「老人たち」「教会」「婦人像」など、鴨居が心を込めて描いた油彩画、デッサン約40点を展観します。人間ひとりひとりの内面にある孤独、不安、または運命といった陰の世界、また愛に対しても正面から対峙し、‘人間とは何か?’を問い続けて57歳でこの世を去った鴨居芸術の軌跡をたどります。
17点の東京初出品作品や、鴨居が集めた家具や小物も是非ご覧ください。
基本情報
- 会期
- 2022年9月14日(水)~2022年12月4日(日)
- 主催/会場
- 中村屋サロン美術館
- 協力
- 公益財団法人 日動美術財団
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日
- 入館料
- 500円
- ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券提示で200円割引)
【展示室1】
自画像:鴨居玲、その人
鴨居玲が本格的に「自画像」に取り組むのは、1982年頃からです。この年の2月17日、鴨居は軽い心筋梗塞で病院に運ばれました。その折に描かれた自画像の、うつろな表情からは、この出来事が鴨居に‘死’というものを身近に感じさせたであろう様子がうかがえます。
その後、鴨居がこの世を去る1985年までが、最も「自画像」が多く制作されることとなります。その表情は一貫して目が閉じられ、半開きの口で描かれています。そして、自分の死を示唆したような首吊りの図へ続いていきます。
<主な展示作品>
《顔と時計》 東京初出品
《1983年2月3日 私》 1983年
《自画像(絶筆)》 1985年
【展示室2】
鴨居玲の芸術
鴨居は、金沢美術工芸専門学校(現 金沢美術工芸大学)在学中より二紀展に参加して初入選を果たすなど、頭角を現します。しかし、日本美術界の傾向が抽象表現に傾いてくると、己の作風を模索する中で苦悶の日々を送ることになりました。そのような中、パリ滞在やボリビア、ペルーへの放浪の旅を経て、1969年に安井賞を受賞します。その後、1971年に訪れたスペイン、ラ・マンチャ地方の小村バルデペーニャスでの生活は、鴨居に平安をもたらしました。村人たちを描いた作品群からは、鴨居の愛情が溢れています。
鴨居が最も多く取り上げたモチーフは、貧しさや寂しさを抱える人々や老人たちですが、それらの人々を通して自分自身を表現した作品もあります。人々の姿を借りることで、自己の内面を素直に表すことができたのでしょう。そのような意味では、裸婦や教会といったモチーフも鴨居自身の現れとも言えるのかもしれません。
<主な展示作品>
《私の話を聞いてくれ》 1973年
《裸婦》 東京初出品
《教会》 1976年
《風船》 東京初出品
イベント
●動画配信
鴨居玲の芸術世界について、当館学芸員の太田美喜子が解説します。
第1回 : 2022.9/14(水) AM10:30~配信予定
第2回 : 2022.10/5(水) AM10:30~配信予定
●中村屋サロン美術館 開館8周年記念
10月29日、おかげさまで中村屋サロン美術館は開館8周年を迎えます。日頃の皆様への感謝とともに、開館8周年を記念致しましてイベント開催日にご入館された方へ、当館オリジナル「月餅」をプレゼント!
開催日:2022年10月29日(土)
※上記プレゼント企画は、10月29日(土) 一日限りをもちまして終了とさせて頂きます。
※詳しくは当館ホームページのイベント案内をご覧ください。
「鴨居玲展 人間とは何か?」(第1回配信)
「鴨居玲展 人間とは何か?」(第2回配信)
コレクション展示(2022年7月20日~9月4日)
中村 彝《小女》 1914年
中村屋サロン
明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。
基本情報
- 会期
- 2022年7月20日(水)~2022年9月4日(日)
- 会場
- 中村屋サロン美術館
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日
- 入館料
- 300円
- ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
みどころ
中村屋に出入りしていた彫刻家 荻原守衛(碌山)や中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の中村彝、また中村彝を生涯の師と仰いだ鈴木良三等の作品をご紹介します。
主な展示作品
荻原守衛(碌山) 《女》
1910年 1978年鋳造
中村彝《麦藁帽子の自画像》
1911年
鈴木良三《平磯の日の出》1984年
同時開催【展示室1】
アンリ・リヴィエール『エッフェル塔三十六景』展示19世紀末頃より、中村屋サロンの芸術家である荻原守衛、高村光太郎、斎藤与里らが、本場の教育をうけるために芸術の中心地パリを目指しました。 その時代のパリを描いた『エッフェル塔三十六景』は、北斎の『冨獄三十六景』の影響下に制作された作品です。当時のパリの風景を知ることができるという点で、 歴史的資料としても価値が高く、中には、荻原が通ったロダンのアトリエがあるムードンの風景も見ることができます。サロンの芸術家たちが見たであろう風景をお楽しみください。
《コンコルド広場より》
《ノートル・ダム寺院より》
《バトー・ムーシュ(遊覧船)にて》
動画配信
第1回 | 2022.7/20(水) AM10:30~配信予定 |
第2回 | 2022.8/6(土) AM10:30~配信予定 |
全体紹介
作品紹介
コレクション展示(2022年6月8日~7月10日)
高村光太郎 《自画像》 1913年
中村屋サロン
明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。
基本情報
- 会期
- 2022年6月8日(水)~2022年7月10日(日)
- 会場
- 中村屋サロン美術館
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日
- 入館料
- 300円
- ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
みどころ
中村屋に出入りしていた彫刻家 荻原守衛(碌山)や中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の中村彝などの作品をご紹介します。また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎の作品も展示いたします。
主な展示作品
中村 彝 《小女》 1914年
會津八一 《中村屋(看板)》
1951年
荻原守衛 《坑夫》 1954年鋳造
同時開催【展示室1】
第15回 會津八一の歌を映す 秋艸道人賞・写真コンテスト 受賞作品展示
新潟市會津八一記念館主催の、會津八一の歌をモチーフにした写真コンテスト (審査委員長:浅井愼平氏)の入賞・入選作品を展示します。 八一の短歌のイメージを自由に切り取った作品約30点を展示いたします。 八一の短歌をモチーフに心に響く心象風景をお楽しみください。 |
![]() 會津八一 |
秋艸道人賞 (最高賞) 受賞作品
秋艸道人賞トロフィー
《天つ乙女》原像
文化庁長官 宮田亮平氏作
動画配信
全体紹介 | 2022.6/8(水) AM10:30~予定 |
會津八一《中村屋(看板)》 | 2022.6/25(土) AM10:30~予定 |
全体紹介
會津八一《中村屋(看板)》
企画展示(2022年4月20日~5月29日)

現代美術家 富田菜摘
中村屋サロン アーティストリレー第4回
富田菜摘
展 「シャングリラ」
「中村屋サロン アーティストリレー」は、2018年より始めた作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第4回は、前回展示作家の折り紙作家 布施知子さんからバトンを渡された、現代美術家の富田菜摘さんです。本展では、廃材を使用して作った動物たちを展示します。
まるで命を持っているようにキラキラと輝いている動物たちは、見る人を笑顔にするでしょう。
■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・
「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった
「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に
発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して
頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。
基本情報
- 会期
- 2022年4月20日(水)~5月29日(日)
- 会場
- 中村屋サロン美術館 展示室1・2
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日(5/3は開館)
- 入館料
- 300円
- ※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)
主な展示作品
《春馬》(部分) 2020年
《大雅》 2021年
《迅》 2021年
《舞子》 2014年
《津軽》 2016年
< 作家コメント >
普段何気なく使っている 「もの」 たち。
それらには役割があり、そのための形や色はあらためて見直すと、とても面白く美しい。
役割を終える頃には、過ごした年月や働きぶりが色褪せや傷、錆として刻まれている。
一つとして同じものはなく、強く、温かい。
使い込まれた古いものほどその風合いは味わい深く、貫禄というか凄みまで感じる。
そういった 「もの」 たちを集め、繋ぎ合わせ、新しく生きものとして生まれ変わらせている。
動画配信
ギャラリートーク | 2022.4/20(水) AM10:30配信予定 |
作品制作 | ヤモリ等、作品の制作過程を紹介します。 2022.4/23(土) AM10:30配信予定 |
ギャラリートーク
作品制作
企画展示(2022年3月2日~4月10日)

美術作家 安部典子
中村屋サロン アーティストリレー第4回
安部典子
展
「In the Room-横顔のエロシェンコ-」
「中村屋サロン アーティストリレー」は、2018年より始めた作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第4回は、前回展示作家の画家 浅見貴子さんからバトンを渡された、美術作家の安部典子さんです。本展では、紙の上に線を引き、カットして積上げたオリジナルの地形図のような作品、カッティングされた本やスチールキャビネットの彫刻などが展示されます。
■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・
「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった
「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、新進芸術家に
発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して
頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。
基本情報
- 会期
- 2022年3月2日(水)~4月10日(日)
- 会場
- 中村屋サロン美術館 展示室1・2
- 開館時間
- 10:30~18:00(最終入館17:40まで)
- 休館日
- 毎週火曜日
- 入館料
- 300円
- ※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)
主な展示作品
《カーテン越しの軌跡》 2022年
《Cutting sculpture》 2022年
《Parallel World11》 2021年
《White on Black3》 2019年
photo:顧剣亨
写真提供:MAHO KUBOTA GALLERY
《エスペラントの綴り》 2022年
< 作家コメント >
カッティングというシンプルな行為によって、モノがアートに切り替わる瞬間-
1999年より 「線を引く/カットする行為」 というプロジェクトを開始し、紙を1枚ずつカットし積み上げ、時間を伴い現れた形は地形図のようであり、
人間と自然がシンクロしていく様を具現化する行為として、現在まで続けてきました。また白い紙を切って重ねる作品とは対照的に、本や既製品
を媒体にする場合、どう裂け目を見出し切り取るのか。カッティングという行為は同じであっても、行為は必然的にコンセプチュアルに変化します。
さらに2006年から始めた引き出し付きのスチールキャビネットによる彫刻は、身体のメタファーとして見立てられ、紙の層を構造的に支えてきました。
最近では、キャビネットの輪郭と紙の層を立体的に共存させるよう、“パラレルワールド”という抽象化を探っています。
それらをインスタレーションとして、どう室内に配置させ、空間を構築させるのか。その場所の背景を含め、幾重にも重なる『見立て』を展示の核に
捉えてみたいと思いました。今回は、戦争画家として後に知られることとなる鶴田吾郎が、若かりし頃、中村彝とともに描いたという
“もう一つの”エロシェンコの肖像画をお借りし、そのもう一方の横顔を浮かび上がらせる作品を含みます。
中村屋サロン美術館という、日本のパトロンの草分け的存在との邂逅は、喧騒から閉ざされた室内に、近代日本美術から私自身の距離を反芻する作業でもあり、
自身のカッティングプロジェクトからの軌跡を、その空間に配置していきたいと思います。
動画配信
ギャラリートーク | 2022.3/2(水) AM10:30配信予定 |
作品制作 | 安部さんのアトリエを訪問し、作品の制作過程を紹介します。 2022.3/5(土) AM10:30配信予定 |
ギャラリートーク
作品制作