中村屋サロン美術館は年2回程度の特別展と、年数回のコレクションを中心とした展示を実施いたします。

コレクション展示(2024年11月13日~2025年2月9日)


《女》 1910年(1978年鋳造)

中村屋サロン

明治末から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。また、開館10年の振り返り企画として、これまで開催された展覧会ポスターも一堂に展示予定です。

基本情報

会期
2024年11月13日(水)~2025年2月9日(日)
前期:2024年11月13日~2024年12月23日
後期:2025年1月4日~2月9日
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
 ※展示替え期間及び年末年始(12月24日~1月3日)
入館料
300円
 ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
 ※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

・開館10年の振り返り企画として、サロン美術館の10年を年譜形式でパネルにてご紹介。
 入口にはこれまで開催された展覧会ポスターを一堂に展示します。
・荻原守衛(碌山)、高村光太郎、斎藤与里、柳敬助など中村屋サロンの芸術家たちの作品をご紹介します。屏風や軸など期間限定で展示される作品は必見です。

主な展示作品

荻原守衛(碌山)《灰皿》(1927年頃鋳造)

荻原守衛(碌山)《香炉》1909年頃

荻原守衛(碌山)《坑夫》1907年(1954年鋳造)

高村光太郎 《自画像》 1913年

柳敬助 《諏訪湖畔雪景》 1923年

斎藤与里 《花》

中村不折 《山水図屏風》

中村不折 《根津神社唐門》 1890年

會津八一 《双鳩図・はるたけし》

會津八一 《中村屋(看板)》1951年

荻原守衛(碌山)

日本近代美術史に名を刻む「中村屋サロン」の中心人物、
彫刻家 荻原守衛(碌山)。「日本近代彫刻の父」とも呼ば
れる荻原は渡洋して研鑽をつみ、日本人で初めてロダン
に学び1908年に帰国しました。絶作《女》は、後に日本近
代彫刻として初めて石膏原型が重要文化財に指定されて
います。荻原は、中村屋創業者の妻 黒光への許されない
愛に苦しみながら制作に打ち込み、1910年3月に《女》の
原型を完成させました。しかし、4月20日の夜に吐血し、
中村屋の居間で黒光らに看取られ、30才で死去しました。


荻原守衛(碌山)1910年(明治43年)
新宿のアトリエ・オブリヴィオン(忘却庵)にて

動画配信

No.41 コレクション展示 中村屋サロン(前期)

No.42 コレクション展示 中村屋サロン(後期)


企画展示(2024年8月28日~11月4日)

中村 彝《小女》 1914年
《小女》1914年 株式会社中村屋蔵

中村屋サロン美術館 開館10周年記念展 中村屋の 中村彝 なかむらつね

1887(明治20)年に、茨城県水戸市に生まれた中村彝は、荻原守衛亡き後の中村屋サロンの中心人物です。
 彝はもともと軍人を志していましたが胸部疾患にかかったことからその夢は叶わず、東京の小学校高等科で同級であった野田半三から水彩画の手ほどきを受けたことをきっかけに、絵画の道へ進みます。 本展では、開館10周年を記念して、中村屋サロンの重要画家であり、今年没後100年を迎える中村彝の芸術世界を3つの時代に分けてご紹介いたします。

基本情報

会期
2024年8月28日(水)~11月4日(月)
前期:8月28日(水)~9月29日(日)
後期:10月2日(水)~11月4日(月)
主催/会場
中村屋サロン美術館
特別協力
茨城県近代美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日、9月30日(月)、
10月7日(月)・10月28日(月)10:30~13:00
※但し、開館記念日の10月29日(火)は開館
入館料
500円
※高校生以下および障がい者とその同伴者1名は証明書呈示で無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で200円割引)

展覧会構成

第1章 1907年~1911年 太平洋画会で育まれた時代

 彝は、白馬会研究所で生涯の友となる中原悌二郎、鶴田吾郎、高野正哉らと出会い、翌年の1907年3月、中原を追うかたちで太平洋画会へ移ります。 当時、太平洋画会では中村不折、満谷国四郎が教鞭をとっていました。1908年の《裸婦習作》などには、パリのアカデミー・ジュリアンでジャン= ポール・ローランスに学んだ不折や満谷らの指導の跡を伺うことができますが、1909年から10年に描かれた自画像には、多くの自画像を描いたこと で知られるレンブラントの影響を見て取れます。さらに風景画や1911年の《麦藁帽子の自画像》では、ルノワールをはじめとする印象派やポスト印 象派の風情が感じられます。

<主な展示作品>

≪裸婦習作≫ 1908年
茨城県近代美術館蔵

≪自画像(ハンチングを被る
自画像)≫ 1909年
茨城県近代美術館蔵

≪麦藁帽子の自画像≫ 1911年
株式会社中村屋蔵





第2章 1911年12月~1915年4月 中村屋裏のアトリエ時代

 1911年12月、彝は中村屋裏にあるアトリエに住むこととなり、その間、相馬一家と家族のように過ごしました。 この時期、彝は相馬夫妻の子供たち、特に長女 俊子をモデルに多く描き残しています。俊子は、肺を病んでいた 彝の体調が悪いと献身的に看病をし、次第に二人は恋心を抱くようになりました。しかし1914年3月東京大正博覧 会に俊子の裸体画が出品されると、相馬夫妻と彝との間に亀裂が生まれてしまいました。16歳を迎えようとして いたミッションスクールに通う俊子にとって、裸体画のモデルを務める行為はスキャンダラスな出来事だったのです。
 1915年4月、俊子への想いを抱えながら中村屋裏のアトリエから去ることとなります。


<主な展示作品>

≪少年像(相馬安雄氏像≫ 1912年
株式会社三井住友銀行蔵

≪少女裸像≫ 1914年
愛知県美術館蔵

≪帽子を被る少女≫ 1912年
田辺市立美術館蔵(脇村義太郎コレクション)


第3章 1915年 日暮里・谷中、1916年~1924年12月24日 下落合のアトリエ時代

 1915年4月に中村屋裏のアトリエを引き払った彝は、日暮里そして谷中に居を構えます。相馬夫妻に俊子との結婚を申し込みましたが叶えられず、 翌1916年1月に夫妻立ち合いのもと俊子と面談を行います。これが俊子と顔を合わせる最後となりました。この年彝は、下落合の地にアトリエを 完成させて移り住みます。
 1920年には、ロシアの盲詩人 ワシリー・エロシェンコをモデルに肖像画を描き、10月の第2回帝展に、その2年後にパリの日仏美術交換展に出品されて好評を博しています。
 画集を見ながら、ルノワールやセザンヌらの表現を自分の作品に取り入れ自分の体力が許す限り精一杯活動を続けましたが、1924年12月24日、彝は息を引き取ります。


<主な展示作品>

≪目白の冬≫ 1920年
茨城県近代美術館蔵

≪ベッドに横たわる自画像≫ 制作年不詳
株式会社中村屋蔵

≪カルピスの包み紙のある静物≫ 1923年
茨城県近代美術館蔵

イベント

●ギャラリートーク 動画配信

闘病しながら体力が許す限り、精一杯活動を続け、37歳でこの世を去った中村彝の芸術世界について、
当館学芸員 太田美喜子が解説いたします。


第1回2024年8月28日(水)  AM10:30~配信予定
第2回2024年10月4日(金)  AM10:30~配信予定

開館10周年記念展 中村屋の中村彝(前期)

開館10周年記念展 中村屋の中村彝(後期)

●中村屋サロン美術館 開館10周年記念

10月29日、中村屋サロン美術館は開館10周年を迎えます。日頃の皆さまへの感謝とともに、開館10周年を記念しまして イベント開催日にご入館された方へ、当館オリジナル「月餅」をプレゼントいたします!


開催日:2024年10月29日(火)

※上記プレゼント企画は、10月29日(火) 一日限りをもちまして終了とさせて頂きます。



コレクション展示(2024年7月24日~8月18日)


荻原守衛の追悼会での相馬一家と中村屋サロンの若き芸術家たち

中村屋サロン

明治末期から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。
「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋の歴史やゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2024年7月24日(水)~2024年8月18日(日)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
 ※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
 ※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ【展示室1】

中村屋の歴史をコレクションとともにご紹介します。
中村屋創業のきっかけや新宿出店などをパネルで解説し、芸術家たちの作品を展示します。
<主な展示作品>

荻原守衛(碌山)《女》 1910年
1978年鋳造

中村不折《中村屋(看板)》

會津八一《菓子銘 原稿》1951年頃

みどころ【展示室2】

中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の中村彝、柳敬助などの作品をご紹介します。
また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎の作品も展示いたします。
<主な展示作品>

中村彝《少女習作》1914年

柳 敬助《禮子像》

高村光太郎《自画像》1913年

動画配信

全体紹介

コレクション展示(2024年6月12日~2024年7月15日)


《女》の制作に取り組む荻原

中村屋サロン

明治末期から大正、昭和初期にかけて、新宿中村屋に多くの芸術家・文化人たちが集いました。 「コレクション展示 中村屋サロン」では、新宿中村屋にゆかりのある芸術家たちの作品を中心に、所蔵作品をご紹介しています。

基本情報

会期
2024年6月12日(水)~2024年7月15日(月)
会場
中村屋サロン美術館
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(高校生は学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料

みどころ

中村屋に出入りしていた彫刻家 荻原守衛(碌山)や中村屋裏のアトリエで創作活動を行っていた画家の中村彝などの作品をご紹介します。
また、碌山とアメリカ留学時代に知り合った親友 高村光太郎の作品も展示いたします。

主な展示作品

荻原守衛(碌山)《女》1910年

中村 彝 《小女》 1914年

中村 彝 《小女》 1914年

高村光太郎 《自画像》 1913年

同時開催【展示室1】

第17回 會津八一の歌を映す 秋艸道人賞・写真コンテスト 受賞作品展示

 新潟市會津八一記念館主催の、會津八一の歌をモチーフにした写真コンテスト(審査委員長:浅井愼平氏)の入賞・入選作品を展示します。 八一の短歌のイメージを自由に切り取った作品約30点を展示いたします。

八一の短歌をモチーフに心に響く心象風景をお楽しみください。

秋艸道人賞 (最高賞) 受賞作品

秋艸道人賞トロフィー
《天つ乙女》原像
前 文化庁長官 宮田亮平氏作

動画配信


全体紹介

会場:展示室1・2

企画展示(2024年4月17日~5月26日)


美術作家 山髙 徹

中村屋サロン アーティストリレー第6回 山髙 徹 やまたか とおる 展          
    「既視感のモノローグ」

「中村屋サロン アーティストリレー」は、2018年より始めた作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第6回は、前回展示作家の彫刻家 三宅一樹さんからバトンを受け取った、美術作家の山髙 徹さんです。
 本展は、新宿を舞台にした風景をテーマとし、主に建造物をモチーフにした絵画を展観します。
 山髙作品の特徴的な半立体の画面から、新宿の街並みの様々な魅力を感じていただける絵画をご覧いただきます。


略歴   主な受賞歴
1972-
1996-
1998-


千葉県生まれ
東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻 修了


1999-
2001-
2003-
2005-
2007-
第1回現代美術小品展 準大賞
第6回新生展 新生賞
第1回イタリア美術賞展 優秀賞
第6回FUKUI サムホール大賞展 大賞
第6回北の大地ビエンナーレ展 優秀賞

■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末期から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、 新進芸術家に発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2024年4月17日(水)~5月26日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
※4/8(月)~16(火)は展示替え休館
入館料
300円
※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)

主な展示作品

雑踏のBGM
2023年 アクリル絵具、木材、MDFボード、金属
79.0×176.0×10.0㎝

メタンとエタン
2022年 アクリル絵具、板材、MDFボード
12.0×12.0×8.0㎝

みず・おくる・たくさん
2022年 アクリル絵具、MDFボード
12.0×12.0×8.0㎝

Turn! Turn! Turn!
2022年 アクリル絵具、プラ材、金属
16.0×16.0×18.5

不完全な錬金術
2022年 アクリル絵具、プラ材、金属
17.8×46.0×12.0㎝

おとなしの森と白鬚の巨人
2018年 アクリル絵具、砂、セメント、スチロール樹脂
11.0×27.5×6.0㎝

空っぽのサイネージ
2023年 アクリル絵具、木材、MDFボード、ダンボール、プラ材
136.0×66.0×5.0㎝


ビスケットをひとつだけ
2022年 アクリル絵具、MDFボード
29.8×20.0㎝



千の塔
2019年 アクリル絵具、MDFボード
41.7×25.0×3.0㎝



< 作家コメント >

 昔も今も多くの人で賑わう街・新宿。学生時代、私は美術の勉強のために新宿の予備校へ通い、新宿御苑でスケッチをし、世界堂で画材を探し、今はなき新宿三越美術館で名画に感動し・・・・・・、素敵な出会いと大切な思い出を生み出すこの街が大好きでした。
そして今、新宿中村屋ビルをはじめとする新宿の街にそびえる巨大な建造物を眺める時、近代・昭和・平成といった歴史の重みや懐かしさとともに、新しい未来へとこの街を突き動かすエネルギーを強く感じるのです。古い歴史と最先端のエンターテイメントが集まり、カオスとなって渦巻く巨大な繁華街を舞台に、個性あふれる建物たちを主人公とした物語を私なりの視点で表現したいと思います。
どこか見たことのあるようでないような・・・・・・そんな作品を皆さんに楽しんでいただければと願っています。

山髙 徹

動画配信

ギャラリートーク2024.4/17(水) AM10:30~配信予定
山髙作品の制作過程を見てみよう2024.5/1(水) AM10:30~配信予定

ギャラリートーク

《山髙作品》の制作過程を見てみよう



企画展示(2024年2月28日~4月7日)


アニメーション作家 村田朋泰

中村屋サロン アーティストリレー第6回 村田 朋泰 むらた ともやす 展          
    「新たな山、新たな火」

「中村屋サロン アーティストリレー」は、2018年より始めた作家の紹介でつなぐ展覧会です。
第6回は、前回展示作家の美術作家 宮森敬子さんからバトンを受け取った、アニメーション作家の村田朋泰さんです。  本展は、2011年の東日本大震災と福島原発事故を契機とした“生と死にまつわる記憶の旅”をテーマにしたシリーズを 展開します。日本列島の起源およびアイデンティティを探る叙事詩的映像作品に加え、古事記の一節カグツチ神話をベース に、縄文時代を背景とした作品等をご覧いただきます。


略歴   主な受賞歴
2000-
2002-

2002-
2003-

2008-

2009-

東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
東京藝術大学大学院修士課程美術研究科
デザイン専攻伝達造形 修了
有限会社TOMOYASU MURATA COMPANY.設立
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科
非常勤講師(2005年まで)
東京藝術大学美術学部デザイン科非常勤講師
(2014年まで)
女子美術大学芸術学部デザイン科
ヴィジュアルデザイン専攻 准教授(2015年まで)
2000-

2001-

2002-

2002-

2003-

東京藝術大学美術学部デザイン科卒業制作
デザイン賞受賞「睡蓮の人」
第五回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門
優秀賞受賞「睡蓮の人」
東京藝術大学美術学部デザイ科修了制作大学
買い上げ賞受賞「朱の路」
第九回広島国際アニメーションフェスティバル
優秀賞受賞「朱の路」
第二回国債アニメーションフェスティバル
トレボン入選「朱の路」

■中村屋サロン アーティストリレーとは ・・・

「中村屋サロン アーティストリレー」は芸術家の紹介でつなぐ展覧会です。
明治末期から昭和初期にかけて新宿中村屋で形成された芸術家・文化人達のつながりであった「中村屋サロン」を、アーティストの紹介によるリレーという形で今に表すとともに、 新進芸術家に発表の場を提供します。毎年2名に参加頂き、それぞれ次年に展示するアーティストを指名して頂くことで、「中村屋サロン」のようにつながりを広げていきます。


基本情報

会期
2024年2月28日(水)~4月7日(日)
会場
中村屋サロン美術館 展示室1・2
開館時間
10:30~18:00(最終入館17:40まで)
休館日
毎週火曜日
入館料
300円
※高校生以下無料(学生証をご呈示ください)
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名は無料
※リピート割引有り(会期中に当企画展の半券呈示で100円割引)

主な展示作品




 

翁舞/木ノ花ノ咲クヤ森
2015年 10min12sec




 

天地
2016年 10min23sec

 

松が枝を結び
2017年 16min33sec

 

新たな山、新たな火
2023年 6min



< 作家コメント >

 博物館や資料館で見られるミニチュア模型は、ミニチュアというだけで見入ってしまう。
ミニチュア模型は大体1/48スケールで、人型の模型も設置されており、今にも動き出しそうなポーズを取っていて愛おしい。私がこれまで制作してきたアニメーションのミニチュアセットのサイズはおおよそ1/7スケールである。人形の表情や感情を現すには私にとって最適な大きさと言える。
1/48スケールでは感情は抽象化されるかわりに、俯瞰した風景によって全体(世界)を把握しやすくなる。
「祈り」シリーズ4となる本作は、古事記の一節を元に縄文時代を背景として制作しており、シリーズを通して時間が逆行していく。古事記ではさまざまな出来事が抽象的な表現で描かれており、そこには感情移入の余地はない。これまで制作してきたミニチュアセットのスケール を小さくすることで、抽象化された物語を映像化できるのでないかと考えた。

村田 朋泰

動画配信

ギャラリートーク2024.2/28(水) AM10:30~配信予定
「新たな山、新たな火」展示メイキング2024.3/20(水) AM10:30~配信予定

ギャラリートーク

「新たな山、新たな火」展示メイキング



  • 過去に開催した展覧会のご紹介 イベントのご案内はこちら
ページTOPへ