創業者ゆかりの人々
創業者 相馬夫妻の「己の生業を通じて文化・国家(社会)に貢献したい」という気持ちが反映したのでしょうか、中村屋には、明治の末から大正にかけて、美術、演劇、文学、その他広い分野にわたる多彩な顔ぶれが集まるようになりました。相馬夫妻は、集まってきた人々に対して多大な理解と惜しみない支援を送り続けます。この中村屋を舞台に創業者とこれらの人々の間に繰り広げられた交遊の世界は、いつしか”中村屋サロン”とよばれるようになりました。
また、夫妻はその人柄から、芸術家だけでなくあらゆる分野の人々と親交を結び、多くの人々に支えられてまいりました。
このコーナーでは、中村屋サロンゆかりの芸術家たちや、創業者夫妻を支えた人たちの人物像、エピソードをご紹介します。
中村屋サロンの芸術活動
出来事
中村屋のアトリエの住人
碌山が欧州から帰国。角筈(現在の新宿)にアトリエを建て、そこから中村屋に通う
鶴田吾郎、大連でニンツァに会う
ラス・ビハリ・ボース、相馬家の長女 俊子と結婚
脚本朗読会が店の2階で定期開催され、演劇関係者などの出入りが増える
彝、鶴田がエロシェンコをモデルとした作品を制作。彝の「エロシェンコ氏の像」は第二回帝展で一等賞