中華ソースのこだわり

中村屋と中国料理

昭和初期の営業案内

中華レトルトは2003(平成15)年に、四川風麻婆豆腐専用ソースとして市販市場で発売し、その7年後には「本格四川」シリーズとして発売しました。

2003年当時、レトルト食品の麻婆豆腐の素といえば、万人受けする味が主流でした。ところが中村屋は本場四川のスパイスや調味料を使用し、中華の五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)や「痺れ」「うま味」にこだわった“大人の”麻婆豆腐専用ソースを開発しました。

まずは、そのレトルト食品の開発のきっかけとなった、レストランで提供していた中国料理の歴史についてご紹介します。

中村屋では1927(昭和2)年から喫茶部(レストラン)を開設していますが、1932(昭和7)年ごろから本場の料理人が広東料理や北京料理を提供していました。

本場四川の麻婆豆腐の決め手は郫県(ピーシェン)豆板醤と山椒(中国山椒)

四川省の中国山椒とピーシェン豆板醤

1960年代、日本で四川料理を普及しようという風潮があり、中村屋ではレストランの料理人が四川料理の調理技術を学んだことをきっかけに、その後自ら四川省へ足を運び、調理法を学びました。

四川省では、郫県地方の豆板醤や、赤や青の花椒(中国山椒)を集め、辛味、味、風味、麻(マー)の痺れなどを比べて研究し、四川料理の特徴をつかみました。

こうして中村屋のレストランでは代表的な四川料理である麻婆豆腐を1971(昭和46)年から提供しています。

本場の四川料理をご家庭で

レトルトの開発でもレストラン同様に本場の味や食材にこだわり、四川省の郫県豆板醤の熟成した深みのある辛さと風味、鶏肉・豚肉・牛肉のひき肉で奥深く重なり合ううま味を引き出しています。

本場四川では最後の仕上げとして四川山椒を食べる寸前にふりかけます。レトルト食品でも同じように最後に振りかけて召し上がれるように、四川省で栽培された2種類の四川山椒を独自の配合でブレンドし、小袋に入れ別添しています。ひき肉入りで、豆腐だけあれば調理できる仕立てです。

皆さまのくらしに寄り添える簡便でおいしい味づくりのために、日々磨き上げていきます。

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